新型コロナの感染報告が全国で少しずつ減少する中、3シーズンぶりにこの感染症が広がってきています。

クリニックの院長
「ことしはインフルエンザの人の方が高熱で、すごく消耗感が強くて、ぐったりしている人が多い」

コロナとインフルエンザの同時流行―。その波が押し寄せてきました。

新型コロナ重点病院の院長
「小児についてはむしろ今、インフルエンザの方が心配な状況になっているかと思う」

警戒感を強める医療現場を取材しました。

コロナ禍が続く中で久しぶりにインフルエンザが広島県内でも流行入りしました。県が指定した医療機関からの報告では、去年12月26日から1月1日までのインフルエンザの患者数は、1医療機関あたり0.67人でした。まだ、1人未満だったわけです。

それが、年明け2日から8日までに2.40人となり、流行の始まりの目安とされる1.0人を上回りました。直近の9日から15日まででは4.16人に上昇しています。一気に増えて、この先が心配です。

コロナ前のインフルエンザの流行状況ですが、2018年から2019年にかけてのシーズンは、年末年始から流行のグラフがぐっとはね上がっていました。

同じようなグラフにならなければよいのですが、心配されていたコロナとの同時流行に対応する県内の医療機関の今を取材しました。