メジャー帰りの黒田さんや、新井さんに教わった「人間力」

新井
誠也には何回も言ってきたけど、「人間、いい時って、何を言っても肯定されるし、どんな行動をしても肯定される。でも、人間の本質って、自分が何をやってもうまくいかない、ダメなときに、わかるよ」って。「誠也、お前が思ってるより、周りは誠也のことを見てるよ」って言ったの覚えてる?

鈴木
覚えてます。

新井
その後、引退して外から見ていて、誠也がプレーしている姿、メディアでの発言に、すごく成長が見えるなと感じた。

鈴木
黒田さんや新井さん、いろんな方に今まで教えてもらってきて、自分の中では、その言葉がグサグサ刺さっていて。後輩たちも増えてきて、より重みがすごく分かって。まずは自分が、そういう行動をとらないと、後輩たちには伝わらないと思うので。でも、勝負事なので、打てなくてヘラヘラしてるのも違うと思いますし、負けて悔しがらないのもおかしい。そういう姿は、たまには出さないといけないと思っていました。

新井
実は当時、そういうことを誠也に伝えるべきか迷ったのね。あの若さ(当時22歳)にして4番を務めて。

自分も若い時に4番になって、全然ダメで。すごくイライラして、それこそバーって暴れてたし。すごく、誠也の気持ちはわかってて。でも、その後、いい年齢の重ね方をしてるなと思った。

鈴木
ありがとうございます。

新井
黒田さんの存在も大きかったよね。

鈴木
そうですね。トレーニングしている姿をずっと見てきていたので。どれだけ活躍してきた人でも、毎日しっかりやっているんだなというのも、勉強になりました。

黒田さん、怖いです。たまにボソって言うことが。ピシってなります。

新井
(笑)ちょ、何?その・・・黒田さんはピシっとなるけど、新井さんはならない、みたいな!

鈴木
ち、違うんです、そんなことは・・・。

2人
(爆笑)