広島県呉市によりますと、21日午後9時50分ごろ、呉市内神町の住民から呉警察署を通じて、「民家裏の斜面が崩落し、水道管とガス管が破損している」とする旨の通報が消防局に寄せられました。

消防隊が現地を確認したところ、民家裏の斜面が幅20メートル、高さ5メートル、奥行き3メートルにわたり崩落。破損した水道管とガス管から水とガスが漏れていることを確認しました。

斜面が崩落した現場(呉市提供)

付近の住民9世帯に避難を呼びかけるとともに、応急処置を実施。22日午前0時20分までに、漏出を止めたということです。呉市によりますと、斜面の崩落やガス漏れなどによる、人的被害はないということです。

この影響で一部の家屋で、ガスや水が使えない状態だということです。

呉市は22日午後4時半ごろに、崩落した斜面にブルーシートを張り、防水措置を終了。現地調査によって、影響範囲を絞り込めたため、一部の住民(6世帯)への避難の呼びかけを終えました。一方、影響範囲内の住民(2世帯)については、降雨時に不安を感じた場合、速やかに避難所に移動できるよう受け入れ態勢を維持するとしています。
呉市は、崩落の原因を調べるとともに、消防局が巡回して警戒をしていくとしています。