こちらは冬が旬のブドウ「紫苑(しえん)」です。広島県東広島市志和町(しわちょう)の農園で出荷が始まりました。この農園では夏の猛暑を独自の方法で乗り切り甘いブドウに仕上げたということです。
東広島市志和町のすざわ果樹園です。直売所には待ちかねた客が相次いで訪れ目当ての商品を買い求めていました。
「紫苑」は大粒で房の大きいブドウです。商品は1房およそ600円から1500円のお買い得品から1万6000円余りの最高級品まで様々です。
常連客
「超お気に入りです。親戚一同にみんなに配って、みんなで美味しく頂きます」
客
「冬ブドウ、私、初めてなんですけど、甘みもあって、とても美味しいですね」「やっぱり美味い。最高ですね、これは」
収穫は今月9日から始まりました。ハウスには雨よけがあるだけで自然の寒さの中でブドウを完熟させます。一番、苦労したのは夏の猛暑対策だったそうです。
須澤勝己 園主
「よく頑張ってくれたなあと思ってます。それくらい異常な暑さだったので」
実はことし新たな栽培方法に取り組みました。
須澤勝己 園主
「早い時期から強い枝葉を育てて上げて、猛暑を活かすやり方を取り組みました」
夏に暑すぎると葉が変色して落ちるため、これまでは枝で日陰を作って猛暑をしのいできました。今年は葉に栄養素を補充。逆に猛暑を活かして活発に光合成をするよう強い枝・葉を作ったそうです。
雨がほとんど降らなかったため毎日、山からの湧き水を汲み上げて畑にまきました。
糖度計で糖度を測りました。18度以上あれば、十分、出荷できる甘さです。
記者
「19.9」
須澤勝己 園主
「いや、もう上出来だと思います。(Q猛暑を活かす栽培方法がよかった?)そうですね、その成果が出たんだと思います」
冬のブドウ「紫苑」は去年並みのおよそ5・4トンを出荷。農園の直売所のほかJAや一部のスーパーなどで販売されます。

































