南海トラフ巨大地震とは?広島の被害想定詳しく

ここからは、RCCウェザーセンター梅川気象予報士とお伝えします。
南海トラフ地震は駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として、およそ100~150年間隔で、くり返し発生してきた大規模な地震です。
南海トラフ地震が今後30年以内に発生する確率は「60%~90%程度以上」とされています

広島県が31日に公表した南海トラフ地震の想定震度です。県内では三原市・尾道市・福山市・大竹市で、「最大震度6強」と想定されています。県南東部の広い範囲で震度5強以上の揺れが見込まれています。

続いて津波に関する想定です。最高水位は江田島市で最大4m。最大波の到達時間は、三原市で最短3時間31分などとされています。死者は1万4000人で、9割以上が津波で犠牲になると考えられています。

「波浪」と「津波」の違いをイメージでまとめました。波浪が海面付近の海水が移動するのに対し、津波は海底から海面まで海水全体が押し寄せてきます。
最大波が到達する前に津波第一波がやってきたり、地震の揺れで堤防がダメージを負ったりする可能性もあるため、早めの「避難」が重要になってきます。
被災した多くの人が身を寄せる、避難所の運営訓練が県内で実施されています。


































