広島市の高校生が、被爆者の証言をもとに描く「原爆の絵」の制作が、ことしも始まりました。
「原爆の絵」は被爆体験を後世に伝えようと、基町高校の生徒が毎年制作していて、これまでに222点が原爆資料館に寄贈されています。ことしは、14人の生徒が被爆者7人の体験を描きます。
6歳のとき、爆心地から1・7キロ離れた場所で被爆した内藤愼吾さんは、基町高校生徒の三宅遥さんに、がれきの下から弟と妹と救い出し、両脇に抱えていた母親の、強さと優しさが込められた表情を絵にしたいと伝えました。
被爆者 内藤愼吾さん
「誰も近寄ることのできないぐらいの怖い顔で救出していたのが、救出後にものすごく優しい表情に変わったんです」
基町高校 三宅遥さん
「自分が体験していないし、見てないことだらけで描いていくので、難しいと思っています」
被爆者 内藤愼吾さん
「いきなり描くのは無理だしね、大丈夫ですよ」
「原爆の絵」は来年の夏ごろに完成し、証言活動などで活用されます。


























 
	 
	 
	 
	 
	 
   
   
  






