東洋シート 保木本淳 主任
「例えばですね、CASEのA(自動運転)になったときにハンドルを持たないところで快適性、車内を快適に過ごすといったところで、例えば、マッサージの機能を追加したり、各シートでネックレストにスピーカーを付けたりして、それぞれの席によった新しい使い方をするのを考えていかないといけない」

「付加価値をつけるということは会社にとってはチャンスだと思っています。付加価値をつけるために新しい技術も習得していかなければいけないので、やはり今の社員の技術力の向上だとかいったところができると思っていますので、ピンチをチャンスに変えていきたい」

今後、車に対する価値観も「所有する喜び」から「利用する便利さ」に変わっていくといいます。

車内空間の新しい活用方法も検討されています。

ひろしま産業振興機構 長光寛晋 常務理事
「例えば、子どもの集中部屋であるとか、仮眠をする空間であるとか、あと、リモートワークをする空間であるとか…。たぶん、おもしろいアイデアがどんどんできていくんじゃないかなと期待しているところです」

「欧州のメーカーさんなどは、『自動運転で移動する間に、仮眠している間に目的地に着きますとか、そういったコンセプトはもう実際に提案されていたりします」

EV研究プロジェクトは、100年に一度の変革を新しい技術開発のチャンスととらえて、3年計画で広島独自の取り組みを発掘していきたいとしています。

長光寛晋 常務理事
「これから各メーカーのEV開発が本格化するであろう、例えば2025年くらいまでには技術力をつけて、対応力をつけて、広島の企業がそのタイミングで力を発揮できるような状態に持っていきたいと思っています」

渕上沙紀アナウンサー
「このEV研究プロジェクトは、部品メーカーのほか、県や広島市・マツダ・大学など、産学官が連携した全国でも珍しい取り組みです。新しい技術開発に期待したいものです」