避難所の”手続き”と”しつけ”の重要性

2つ目のポイントは「受け付け」です。
避難所スタッフ(訓練)
「避難に関してこちらに記入をお願いします。上に飼い主、下に犬の情報を記入してください」
避難所によって異なりますが、鑑札番号や接種したワクチンの種類・時期など、飼い主はペット情報の提出を求められることがあります。

参加者(男性)
「初めて書いたが難しい」
参加者(女性)
「結構大変」
実際の避難所でも、この受付に手間取る飼い主は少なくないといいます。
ペット災害危機管理士 上野貴子さん
「皆さん時間がかかっていた。突然書けと言われると難しい項目がたくさんある。
(記者 すぐには出てこない)そうだと思う。それを宿題と思って、調べ直すことをしてもらいたい」
防災バッグなどの中に、ペット情報のメモをあらかじめ入れておくなど備えが有効です。
被災地の避難所では、人間とペットが過ごす場所は別々に分けられます。ほかの避難者の中には、アレルギーや動物が苦手な人もいるためです。

最も重要な3つ目のポイントは「しつけ」です。
クレート内に入る犬
「あ~すごい!」
避難所でペットはクレートと呼ばれるケージ内で、飼い主と離れて過ごすことになります。しかし…。
クレートに入ることを嫌がる犬
「嫌だ~嫌だ~」
クレートに入ることを嫌がる別の犬
「ハウス!ハウス!あら…逃げた…」
クレートに入ることを嫌がったり、中で吠えたりしてしまうペットも少なくありません。ペットがクレート内でストレスなく過ごすためには、普段からの練習が必要です。
ペット災害危機管理士 上野貴子さん
「家の片付け、行政手続きなどに行く際に、四六時中犬を抱っこしたままにはいかない。飼い主のそばを離れられなくなっている犬などは、避難所内にいることが難しくなるかもしれない」
実際の避難所では、こうしたペットの鳴き声やにおいなどが原因のトラブルは少なくありません。
7年前の西日本豪雨で被災した熊野町でも…。