築城400年迎えた広島城 広島のお堀「川」になる

平成元年となる1989年4月、広島城の築城400年を記念して式典が開かれました。記念式典には広島市や毛利家の関係者ら200人が参加しました。そしてこの年の8月には入館者が10万人に達し、記念事業も行われました。
築城400年は、「お堀」にとってもターニングポイントでした。
広島市と建設省(当時)が、内堀の水質汚染を改善するための大規模な浄化作戦に着手することになったのです。それは、堀内に太田川の水を還流させることで「堀川」を作るという、大胆なものでした。
1993年(平成5年)10月。およそ19億円が投資された工事が終わり、広島城のお堀は「川」として生まれ変わりました。城の堀を河川として改修するのは、全国でも初めてのケースでした。