穏やかな瀬戸内海…。まさか、そんなに大きなものがいたとは…。関係者も驚く生物が捕獲されました。


その生き物とは、全長3.5メートルのホオジロザメです。


22日未明、山口県周防大島町浮島の北側でサワラ漁の網にかかりました。陸に運ぶ途中で死んでしまいましたが、町内のなぎさ水族館で展示されました。


TYS 五十川裕明記者 
「周防大島で見つかったホオジロザメ。けさも展示されてはいるんですけれども、残念ながら解体されてしまいました。ただ、触ることはできます。こちらが背中部分、おなか部分ということなんだそうですが、ザラザラしています」


腐敗が進むため、22日に7時間かけて解体されました。ただ、うわさを聞いてやってくる人に楽しんでもらおうと氷を張り、24日も頭と胴体の一部を展示しました。


訪れた人たち
「触ってもだいじょうぶ?」
― どうぞ、サメ肌なんですよ。
「うおお、すごい。すごくざらざらしてる」

「水族館で泳いでいる小さなサメを見ることはあるが、切り身になった大きなサメを見るのはあまりない」

「骨が太くて、びっくりしました」


瀬戸内海でホオジロザメが水揚げされるのは、珍しいということです。

1992年 当時のニュース
「愛媛県松山市沖で漁民がサメに襲われて以来、瀬戸内海のサメ騒動が始まりました」


30年前、瀬戸内海では「サメ騒動」がありました。1992年3月、愛媛県松山市の沖合で潜水中の漁師がサメに襲われ、行方不明に。地元の漁師らが豚肉のえさや網などを仕掛けましたが、捕獲は難航…。


仕掛けを食いちぎられた漁師
「大きなもので、うまく取り上げないとと思ったが、向こうも網が見えるんだなあ」


その後、兵庫県沖で体長5メートルのホオジロザメの死体が見つかります。しかし、その3か月後…、再び漁船が巨大なサメに襲われるのです。


その年の夏、宮島(広島・廿日市市)の包ヶ浦海水浴場では網を張るなど、海水浴場はサメ対策に翻ろうされました。


宮島水族館 飼育担当 三浦和伸さん
「またかかったかという感じ」

宮島水族館によりますと、瀬戸内海でこのサイズのホオジロザメがあがるのは珍しいものの、今回のようにサワラの流し網漁の網にかかることはよくあるといいます。


三浦和伸さん
「けっこう網が大きいので、サワラが網にかかると、そこにサメが来る。また、網自体が丈夫なので、いくらホオジロザメでも破って逃げられなかったのでは」


今回のホオジロザメは、サワラを追って九州や四国沖から瀬戸内海に入ってきたことが考えられるといいます。


切り身となったサメは、24日も展示されましたが、腐敗の進み具合によっては、あす25日以降は展示しないということです。なぎさ水族館(山口・周防大島町)では今後、あごとひれの部分を標本にして公開する予定です。