中国の王毅外相が中央アジア・タジキスタンのムフリッディン外相と会談し、日本を念頭に「外部勢力が台湾問題に介入することを許さない」とする立場を伝えました。

中国外務省は22日、王毅外相とタジキスタンのムフリッディン外相が会談したと発表しました。

会談で王毅外相は、高市総理の台湾有事をめぐる答弁を念頭に「中国は日本の右翼勢力が歴史を逆戻りさせることや外部勢力が台湾問題に介入することを絶対に許さない」と主張。「各国とともに第二次世界大戦の勝利の成果を守っていく」と日本をけん制しました。

これに対し、ムフリッディン外相は「台湾問題における中国の厳正な立場を支持する」と応じたということです。

21日に李強首相が南アフリカのラマポーザ大統領と会談した際にも、台湾などの「核心的利益の問題で互いに支持する」考えで一致しています。

中国としては、各国との会談の場で台湾問題における自らの正当性を主張し国際世論への働きかけを強めることで日本を孤立化させる狙いがあるものとみられます。