広島土砂災害から10年を迎えた8月20日、広島市安佐南区では住民らが集まり、灯ろうに火を灯して犠牲者を追悼しました。
広島市安佐南区の緑井上組町内会では、災害関連死1人を含む5人が犠牲となりました。毎年行われている慰霊式では、当時のことを知ってもらおうと、ことしから発災時の写真のスライドショーも始めました。
災害後に町に来た家族
「忘れてはいけないことだと思うので、未来につないでいくために来た」

住民たちは、「8.20」をかたどった、およそ200個の灯ろうに火をつけ、犠牲者を悼みました。灯ろうには、「忘れたいけど忘れられない」など、それぞれの思いが添えられていました。
母親を亡くした 澤本恭宏 さんです。自身は自宅の2階にいて助かりましたが、1階にいた母は土砂に飲み込まれました。
澤本恭宏 さん
「声かけして2階で寝ていれば亡くならなくてよかった命なので。10年・20年経とうが、思いはずっと残ると思う」

この日は、子どもたちのために花火も用意。多くの小学生たちが集まり、忘れてはいけない地元の歴史や災害の教訓に触れていました。

































