広島県尾道市で秋を代表する祭り「尾道べッチャー祭」が行われました。

江戸時代後期に尾道で流行した疫病を払うための祈祷から始まったとされる尾道ベッチャー祭。

3日間ある祭りの最終日の3日はベタ、ソバ、ショーキーの三鬼神が手に持ったささらや祝棒で人々の頭を叩いたり、体を小突いたりしながら街を練り歩きました。鬼神に叩かれると頭が良くなり病気にならないとされています。

子ども
「いやー」

親は子どもの健やかな成長を願い、鬼神に子どもを差し出しますが怯えた子どもは逃げようとします。


「ことし初めて泣いた。去年は泣かなかった。たぶん分かってなかった」
「鬼が来て叩くって、あまり他の所では見ない。尾道らしくていい」

お年寄り
「楽しみ、楽しみ。おかげで若い。あと10年は大丈夫。行くよ」

尾道の街には一日中歓喜と恐怖の声が響き渡っていました。