秋山
(しばらく考える)マツダスタジアムで打った最初のヒット(7月14日 DeNA戦3回 ライトへタイムリーヒット)…。名古屋で最初にスタート(7月8日バンテリンドーム カープ初安打)して早く1本、広島でファンの方に見てもらいたいなというのもあったので。
マツダスタジアムで打つ前の2日間の精神的なやられ具合(地元デビューから2試合ノーヒットと苦しんだ)、名古屋で打ってから4試合打っていなかったので。あそこで少し『またここから』という気持ちはありましたね。
Q.秋山選手ほどのキャリアがあっても、ヒットが出ないと考え込んでしまう?
秋山
やっぱりやっていて、『不安がない状態』ってあまりなくて。1日1本打って、その積み重ねで2本出たり、まとめて出ることにつながるので。相性がいいとか悪いとかは、周りが言っているだけという感覚なんですよ。
なので、ヒットが出ない時期は苦しいし、どんな形でも1本『H』のランプが点くだけで精神的に優位になるし、前向きになれる。
やっぱり緊張してしまうときがあります。1軍に合流したばかりの名古屋の1打席目とか本当にフワフワしていたなと思いますし、広島に戻ってきた初戦の4打席を振り返っても、あそこはフワフワしていなかったんですけど、結果的にそういうふうになってしまった。
次の日になって1本が出るまでは『不安と闘っている感じ』ですね。いい表現には聞こえないと思うんですけど、ぼくはそういうものだと思ってやっています。

Q.若手選手と接することも多い。どんな話をしている?
秋山
まだ野球以外のことは話せていないですね。外へ食事になかなか行けなかったりとか、グラウンド以外でなかなか接することがないので、野球の話になってしまう。『あっ、そういうことを考えてるんだな』とか、『解決したいと思っている課題があるんだな』とか。どんどん聞いてきてくれたほうがいいですね。
コーチや年上の選手が気付いて言えることもたくさんあるんですけど、本人がそれを課題として見ているかの方がすごく大事。そうじゃないことを言うと、頭がごちゃごちゃになったり、やらなきゃいけないという気持ちになってしまう。
『自分が解決したいこと』であれば、いろんな技術を持った選手がいるし、若手の方から聞いていくことが大事だと思います。
ぼくが言うのは、試合での経験や『視野がせばまる感覚』の経験、残り試合数が少ない中での緊張感とか。そういうところで何か助けになればということはありますね。
ただ、技術的なことは聞かれるまでは話さない。同世代とはよくしゃべるけど、若い選手にはなるべくそうしようと今のところは思っています。

Q.登場曲をライオンズ時代から変更した。込めた思いやこだわりは?