成年後見人として管理していた口座から368万円を引き出し、着服したとして、広島県警は30日、広島司法書士会に登録されていた元司法書士の男(55)を、業務上横領の疑いで逮捕しました。
警察によりますと元司法書士の男は、2022年6月15日から約7か月間、被後見人の男性(53)の口座から17回にわたり、現金合計368万円を払い出し、着服した疑いが持たれています。
男は2023年2月、「財産を着服して横領した」と警察へ自首。警察の調べに対して、「間違いありません」と容疑を認めているということです。
男は2019年、広島司法書士会登録の司法書士で、家庭裁判所から男性の成年後見人に選任され、男性の財産管理などの業務を行っていました。男は男性の口座から現金を払い出しした後、勤務先の司法書士事務所で現金を保管していたということです。
男は他にも複数の成年後見人を担当していて、警察は余罪もあるとみて、捜査しています。