そもそもPFASって何? 便利!だったのに…ヤバイ⁈

東広島市などの河川や地下水から有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題…。広島だけでなく、全国各地で検出されています。ではまず、PFASとは何なのか、ということから。

■有機フッ素化合物(PFAS)とは…?
〇フッ素と炭素が結合した化合物の総称で、少なくとも4700種以上
〇その中で特に最近注目されているのが「PFOS」と「PFOA」
〇特徴としては・水や油をはじく⇒汚れにくい 
       ・熱に強い⇒燃えにくい
〇用途
・防水性の衣服・ハンバーガーやピザの包装紙
・フライパンや炊飯器の表面処理に使うフッ素樹脂の製造工程で利用
・特殊な消火器に入っている泡消火剤

ところが、この15年ほどの間に、欧米の調査や研究で、このPFASがかなりやっかいな物質だということがわかってきたんです。例えばアメリカ科学・工学・医学アカデミーでは、こういうことが指摘されています。
有機フッ素化合物(PFAS)の危険性
・腎臓がんなどの発がん性 
・免疫力の低下 
・コレステロール値の上昇 
・胎児や乳児の発達、成長への影響

そこで、各国で規制が次々に始まり、日本でも、国際的な取り決めを追いかけるように、PFOSやPFOAの製造や輸出入が禁止されてきました。

日本でも、暫定的な指針値を、PFOSとPFOAの合計で50ng/Lと決めました。環境省のまとめでは、2021年度の調査で13都府県・81地点で指針値を上回る濃度が検出されています。

そんな中、2023年12月以降、東広島市などで判明してきたのがこちらです。