貯水率が5割を切るなか、PFAS汚染の懸念が残る中部水源からも取水が再開され、徐々に「自衛策」に乗り出す県民の姿もみられています。

目に見えない不安に戦々恐々

きょうもカラッと晴れた沖縄。日差しが心地よい反面、県内の水不足は徐々に深刻さを増しています。

砂辺カメラマン
「福地ダムです。壁面の赤土が広く見られます」

2月13日午前中に撮影した福地ダム。一部には水が確認できず、完全に干上がってしまったような場所もー

ダムの担当者によると、満水時に比べ水位はおよそ13メートルも低くなっているということです。

国や県などが管理する県内11のダムの貯水率は、13日午前0時時点で平年に比べて27.7ポイント低い49.2%。安定的に水を供給するための目標値、50%を下回っています。

県民
「断水したら困るので、みんなで節約しながら雨が降るのを待ちわびています」
「とても心配です。もう雨頼みですね」

現状には事業者も危機感を感じています。

フードトラックを運営する事業者
「油物を使うので洗い物とか、日々水を使うことが普通の家庭よりも多いので、制限したいけどできない部分もあり、でもできるだけ抑えようという意識はニュースみてやっている」

背に腹は代えられない状況で、11日には人体に有害な有機フッ素化合物=PFAS対策のために停止していた、中部水源からの取水も再開されました。

県企業局は、水を活性炭で処理しPFASの濃度を低減させることから、安全性に問題はないとしていますが、目に見えないだけに不安も残ります。

県民
「少し心配…。体に悪くなければいいかなと思う」
「県と国がしっかりと対策をして健康な水を提供してほしい」

こうしたなか、今注目を集めているものがー