2028年度の開業を目指している公立沖縄北部医療センターについての整備費用や進捗状況などの見通しが示されました。
「公立沖縄北部医療センター」は、県立北部病院と北部地区医師会病院を統合し2028年度の開業を目指す総合病院で、国や県が整備費を支援しています。

16日、北部の市町村長や各病院長などが参加し名護市で整備協議会が開かれ、概算の整備費用や進捗状況などが説明されました。
この中で、去年の実施設計では整備費をおよそ444億円と見積もっていましたが、今回の整備協議会では、それを76億円余り上回る520億8000万円と上方修正したことが報告されました。建設資材の価格高騰や建設現場での技術者不足などが原因です。
また、9月上旬から造成工事に着手する予定であることも明らかにされました。
整備協議会では、整備費用の基金を来年度までに183億円積み立てる計画ですが、それでも開業10年後には35億円あまりの資金不足が生じる見通しで、県は整備費の圧縮と財源確保に一層努めたいとしています。