平良さんが店をたたむことを決めた理由

仕事が大好きな喜和子さんに閉店を決意させたもの。それは従業員の高齢化と、原材料の値上げでした。

この日も、魚を納品に来た業者が…

業者
「きょう魚がめちゃくちゃ高かったですよ。きょう一番高かった」

あやぐ食堂 店主 平良喜和子さん(74)
「もうずっとずっと、原材料の値上げがすごい止まらないで、ずっと上がっている。安く出してあげたいけど。この間ちょっと値上げしたけど、これ以上、価格を上げたら『あやぐ食堂』みたいじゃないねって」

定食は、大盛のご飯にお刺身までついていて、サービス満点です。

琉球大学が、首里にあった時代に開業したあやぐ食堂。喜和子さんは、店に通う学生たちのために安さにこだわってきました。

あやぐ食堂 店主 平良喜和子さん(74)
「開店以来、お客さんに恵まれていて、琉大生がいっぱい来てくれて、手伝いもやってくれた。学生たちが自分たちが手伝うから『ここで食堂やってよ』と言ってくれた。料理をなるべく安くして提供したいという気持ちもいっぱいあったけど、そうもできなくなってしまった」