ポーランドで開設された託児所 運営する東さんの思いは

ポーランド南部のカトウィツェに、7月17日にオープンした託児所「友好の家」。ウクライナから避難してきた子ども達を、無料で預かっています。
運営するのは、瑞慶覧長方さんの孫で、地元の大学に通う東優悟さんです。
東優悟さん(26)
「子どもたち現在8人いるんですよ。お母さんがお礼を言ってきてくれて、これでやっと仕事に行けますと。仕事が出来そうだったんですけど、どうしても子どもの面倒を見ないといけないとか」
ロシアによる侵攻が始まってすぐに、ウクライナからの避難民、2家族6人を自宅で受け入れた東さん。受け入れのために必要な物資や支援金を集める中で、託児所の必要性に気付いたといいます。
東優悟さん(26)
「何人かの日本人からお金を支援できるよということで支援してもらって、難民受け入れのために必要なものを買った。その後テレビ、新聞で取り上げてもらって、するとみなさん支援してくれて。子ども達の精神衛生的にも、お母さんの経済的自立という観点からも託児所というのがあったらいいのかなって思って、そこで託児所を作ろうっていう風に」

ポーランドには、ウクライナから160万人以上が避難しました。子どもを預けられないため、職探しが出来ずに、やむを得ず戦下のウクライナに帰国する避難民もいるといいます。
「友好の家」を利用する母親(ハルキウから避難)
「働かなければ家賃も払えないですし、食べ物や服などの生活に必要なものが買えません。娘が普通に過ごせる場所を見つけられて嬉しいです」
東優悟さん(26)
「自分で託児所を開く前に肌で感じていたよりも、託児所の存在によって助けられる保護者はいるんだなっていう」
沖縄から遠く離れたポーランドで、活動を行う東さん。RBCで2003年に放送した番組には、東さんが祖父の瑞慶覧さんから平和教育を受ける様子が映っています。