沖縄に様々な被害をもたらした台風6号。今後九州地方へと接近する見通しとなっています。市民生活に大きな影響をもたらした、停電や断水への備えについて防災士に聞きました。
停電による熱中症と冷蔵庫の温度を保つ対策は
沖縄を長期間にわたり暴風に巻き込み、九州地方へと接近している台風6号。今からできる停電や断水への対策を防災士の稲垣暁さんに聞きました。

防災士 稲垣暁さん
「停電によって電気が使えないことによる、それによって一番リスクがあるのは、ひとつは熱中症。クーラーがきかないことで家にいるのが非常に苦しいということで、いわゆるクーラー難民。熱中症の対策は、台風の風向きを十分気を付けながら、もし開けられる窓があれば少し開けていただいて、中にこもる室温をちょっとでも下げるということですね」
「4日、5日と南風、西風が強くなってくるので、そうすると反対側の北側とか東側の窓を少しでいいので、ずっと開けるんじゃなくて風雨が収まっているなと思った時にちょっと開ける感じで少しでも換気をしながら室温を下げていくことが、十分外の状況に気を付けながらしていただくというのが大事かなと思いますね」

また、冷蔵庫については停電時に中の温度を低く保つために、扉を開ける時間を短くする工夫が必要だと話します。
防災士 稲垣暁さん
「まず冷蔵庫の中を整理していただくことが大事。もし停電したら早く食べられるものから扉を開けた時に手が届きやすいところに置いておく。それによって出来るだけ冷蔵庫の扉を開けないようにするということが大事ですね」
「それから、氷を出来るだけたくさん作っておくということ。ペットボトルに水を入れたものを冷凍庫に入れて凍らせておく。もし停電で冷蔵庫が使えなくなった場合にこれを冷蔵室に入れると冷蔵室の温度が低く保たれますよね。4キロの氷を冷蔵室に入れたら冷蔵室の中で25時間たっても半分以上は溶けていなかったですね。もちろんその間できるだけ扉を開けないような工夫をしながらですけども、結構もちます」
断水対策に必要なことは?
そして、断水への対策については。
防災士 稲垣暁さん
「とにかく水をためることですね。生活用水に関しては浴槽があるお家は浴槽いっぱいにためていただけたらと思います。大体平均的な浴槽で200リットルなので、トイレの30杯分くらいになるんですね。飲用水に関しては鍋とかやかんとか、そういったものにできるだけ器という器には全部ためておく、これによって調理の水、それから飲用の水にも転用できますし」
被害を最小限に抑えるため、必要な備え、今できる備えが何かを確認しておくことが必要です。
台風への備えについては気象庁のホームページにも掲載されていますので、そちらもぜひご確認ください。