「去年を上回る救急の増加」医師や救急隊員の訴えは

(医師のやりとり)
「抗生剤が必要なら、あとラゲブリオが必要なら、全部出さないと」
「向こうでは判断して処方できない?」
「出来ない。多分このぐらいの容体レベルならいけるよ」

今回のケースでは、より重症の患者が来たときのために1床の病床は残すことに。患者は“ケアステーション”へ搬送します。

ケアステーションとは病床ひっ迫を回避する目的で、県が設置した簡易的な医療が受けられる施設。

貴重な病床を守るためのこうした“調整”は5類移行後に増えた業務の一つで、新たな負担になっているといいます。

調整をスムーズに行い医療体制への負荷を減らすためには、医療を受ける私たちにも『意識して欲しいこと』があるといいます。

友愛医療センター救急科 山内素直部長
「ちょっと熱があるだけで気軽に救急車を呼んだり、救急外来に来るのではなく、かかりつけ医やクリニックで相談して頂く、というのでも十分対応できる。一人一人が適正な医療資源の活用を考えるだけでも、乗り越える力になると思う」

同じような指摘は、現場の救急隊員からも聞かれました。

豊見城市消防署 玉里佑一隊長
「発熱があったり、体調不良による心配や不安があって、救急車を要請する軽症の方もいると思う、心配になって救急車を呼んで受診を希望する人もいると思う

Q去年の夏は最大級の患者が出たがそれに匹敵する?
「それを上回るような救急の増加傾向だと肌で感じている」