伊波さんが描いた絵の企画展 子どもたちは

30日を前に、宮森小学校で開かれた企画展。伊波さんは子ども達に語りかけました。

伊波さん
「これなんの絵かわかる?」
児童
「630でジェット機が墜落した時の絵。これ、玲子ちゃん?」
「ジェット機あるけどジェット機から落ちたの?」
伊波さん
「これはね、だから落ちる場合にこんなして落ちたよーって。これはね、私のイメージ。こっちは現実」

伊波さんが描いた事故の絵を見て子どもたちはー

児童
「こんな悲しい思いがあったのに、皆に知らせたいためにすごく頑張って描いたんだなって思いました」

「もっと、墜落した時の気持ちとか、死んだ人とか、どんな気持ちだったのか知りたかった。いつもいっぱいジェット機飛んでいるから、いつ落ちるか分からないからこわい」

「近いから、すぐ落ちそう。軍用地もなくなってほしい」

伊波則雄さん(85)
「いきなり、もう何も分からないうちに命を絶たれた子どもたちね。常にこの子たちの冥福を祈りながら、絵も描いています。来年の65年なりますか、来年はその慰霊祭までに間に合うように、仕上げていきたい」

子どもたちが、安全な空の下で暮らせる日を願って、伊波さんはきょうもキャンバスに向かいます。