岸田文雄 総理
「沖縄復帰50周年記念式典を挙行できることは大変喜ばしいことであり、沖縄県民のみならず全ての日本国民にとって誠に意義深いことと考えます」



平良優果記者
「総理が出てくるタイミングに合わせて市民たちの抗議の声も激しさを増しています。一方警察はその市民たちの姿を目隠しするかのようにこのように車を停めています」



辺野古県民投票の会元代表で今月9日から首相官邸などで、辺野古の基地移設反対などを訴え、ハンガーストライキを行ってきた元山仁士郎さんも、警察に囲まれて身動きが取れなくなりました。


県民投票の会 元山仁士郎元代表 「道路に出るのが危ないんだったら、こっちで立って」
警察「いや今は規制中なのでご協力をお願いします」「ご協力をお願いします」


県民投票の会 元山仁士郎元代表
「私自身が抗議をしている、あるいは今日ここに来られている方が抗議をしているということを岸田首相の目にとめさせないというような動きに感じられましたね。沖縄県の方も、あるいは自分自身も無理な要求を掲げているという風には思っていないです。岸田首相をはじめ内閣の人たちが決断すれば変えられることだと思うので、ぜひとも変わってほしいなという風には思います」

式典のあと、平良亀之助さんのもとを再び尋ねると・・・。


元琉球政府職員 平良亀之助
「感想は正直言って何もない。当たり前のことを当たり前に言っていた。同じようなことを次の50年に持ち越さないための何らかの決意を表明する式典ならいいだろうと、私は個人的に申し上げます」


50年前と変わらない景色を見た今年の5月15日。式典で岸田総理が口にした「基地負担軽減の目に見える成果」は、いつ見ることができるのでしょうか。