支持者らの分断が進む現職、玉城氏

▼玉城知事(66)
「人権を尊重し、平和を尊び、自然への畏敬の念を持ち、そして、ウヤファーフジを敬いながら他者の痛みに寄り添う。チムグクルある私の3期目の政治に行方にぜひ、皆さんの力を貸していただきたいと思います。よろしくお願いいたします」

那覇市で開かれた玉城知事の3期目に向けたキックオフ集会。会場に「オール沖縄」の文字は見当たりませんでした。

普天間基地の辺野古移設阻止を結集軸に、全県選挙で強さを発揮してきた「オール沖縄」しかし、移設工事が進むにつれてその求心力は低下。

さらに3月に起きた船の転覆事故では、事故と「オール沖縄」を結び付け玉城知事を批判する投稿がSNS上で相次ぐなど逆風にさらされています。

▼中道 小川淳也代表
「私はデニーさんには長年一緒に仕事をしてきて、極めてシンパシー、そして友情を感じている。1人の政治家として、同志だと思ってます」

玉城知事について、このように言及した中道改革連合の小川代表。

しかし立憲民主党と公明党の衆院議員が合流してできた中道は政策をめぐる協議が難航。辺野古移設についても、反対を堅持する立憲に対し、公明党本部は容認の立場で、中道は党としての方針を示せずにいます。

煮え切らない中道の対応に、玉城知事はいら立ちを隠せません。

▼玉城知事(66)
「決められない政治というのが国民からすると、いちばん、その政党に対する信頼が持てないということになってしまいます」「最初から何かを譲り合う形ではなくて、違う考えであれば政党の中でしっかりと話してできるだけ解を見つけましょうと。解を見つけるまでは、今は結論を出せませんというのであれば、努力する姿勢も垣間見えるのではないかと思いますよ」

こうしたなか、今年2月の衆院選で中道から立候補し落選した2人が離党する意向を示すなど、混乱は今も尾を引いています。

“辺野古移設阻止”に向けた有効な手立てを見いだせず、結集軸を失いつつある玉城陣営。支持基盤が大きく揺らぐなか1カ月後の告示日までに態勢を立て直せるか、早くも正念場を迎えています。

県知事選挙にはこのほか、比嘉隆さんも立候補を表明しています。

玉城知事と古謝さんの一騎打ちの構図から、下地さんの立候補表明で、構図が変わりつつある県知事選挙。1カ月後に告示を迎えます。