“高校生が死亡” 捜査進む「磐越道バス事故 」との違い
―― 磐越道バス事故に比べ、捜査のスピード感は
遠山氏: 陸上の場合は、事故が起きた直後の状況がほぼそのまま保存されます。今回の例で言えば、車がガードレールにぶつかった状態で止まっているわけですから、証拠の保存がしっかりできます。事実認定も比較的早く進みます。
海上の場合は、ひっくり返った状況はすぐに保存されなくなります。潮の流れの速い海域では船体もどんどん別の場所に流されてしまいます。目撃者がいても、現場の物理的な状況は次々と変わっていく。事実認定において陸上と海上では大きく違い、海上での事故の事実認定は陸上に比べて非常に難しく、それだけ時間がかかるということです。

―― 最後に、学校側の刑事責任については
学校関係者に、船の安全運航や転覆に至るまでの責任関係、因果関係でそこまでの責任を問えるかどうかは、かなりハードルが高いと思います。過去にもそのような事例はほとんどないのではないでしょうか。生徒の安全を確保するという保護責任は明らかですから、民事責任については免れることはないと思いますが、刑事責任については、今後の捜査によるというのが率直なところです。
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目撃者や映像証拠があり、事故の「事実認定」は進めやすい環境にある一方で、管理体制がなく、「組織としての責任の特定」は一筋縄ではいかないという今回の事故。事実解明には引き続き時間が必要と言えそうです。








