「何が軽い事故だ」 警察署を取り囲む騒動にも発展した高校生失明事件
「視力がなくなるだけではなく、眼球まで潰されてしまい、息子の目はもう元の状態に戻ることはありません。私の大切な息子のことを理不尽な理由で傷つけていい人は絶対にいません」
これは2022年1月、沖縄市でバイクを運転していた高校生と警察官が接触し、右目を失明した高校生の母親が当時発表したコメントです。事件から4年半。元高校生などに対し県が損害賠償金9138万円を支払う和解議案が可決され、事件は節目を迎えました。若者たちが警察署を包囲し投石するなど、暴力行為にまで発展した事件はどんなものだったのか、経緯と双方の主張を振り返ります。
(※2022年11月の特集記事を、刑事裁判の結論が出た点などを加筆、再構成の上、あらためて掲載します)

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事件は2022年1月、沖縄市の路上で起きました。職務質問のためバイクを止めようとした警察官が、当時高校生だった男性の右目に警棒を接触させ、失明させたのです。警察は発生から16時間後に報道機関に広報文を発表。バイクと警察官が接触したことは公表しましたが、警察官が警棒を持っていたことなどは説明していませんでした。むしろ、当時RBCの記者が「警察官は手を出したり警棒を使用していないか?」と質問したのに対し「そういうものではない」と、否定していました。
高校生の「警察に警棒で殴られた」という主張とは大きく異なる説明。それを疑問視したSNSの書き込みが拡散され、約300人の若者たちが沖縄署を取り囲み抗議しました。さらに一部が投石などによって署のガラスや駐車されていた車を損壊する騒動となり、この事件が全国に知れ渡ることになりました。

沖縄署前に集まった若者(2022年当時):
「同じ17歳として許せない事なんですよ」
「何が軽い事故よ」








