当時の記憶が次々に蘇る卒業生たち。思い出が詰まった学び舎をあとにして、開封式を行う会場へタイムカプセルを届けます。

会場には大勢の卒業生が集まっていました。38人の参加者が揃うと当時の校長先生が出欠をとりました。

元校長:兼浜みどりさん「ごやけいさん」
卒業生「はい」
元校長「もりあずみさん」
卒業生「はい」
…そして、いよいよタイムカプセルを開ける瞬間が訪れます。

「せーのオープン!」
タイムカプセルには8年前に20歳の自分にあてて書いた手紙と、親からの手紙が入っていました。

「『ちゃんと夢をかなえていますか?まだ夢をかなえていないとしてもあきらめずに頑張ってください』だって。8年前の自分に頑張ってって言われているしまだ頑張りたいなって思います」

「『パパとママが待ち望んで生まれてきてくれた、はるが元気に20歳の日を迎えられることに感謝です。これからおとなの女性として感謝と笑顔とユーモアを心にとめて幸せにね』なんかすごい大事に育ててもらったなって改めて思います」

糸嶺さんはみんなの前で8年前に書いた手紙を発表することに。
「『手紙を読んでいるぼくは夢をかなえるために頑張っていますか?ぼくは夢をかなえるために今度私立興南中学に入学します。なので20歳のぼくも頑張ってください。というかこの手紙をだれかと一緒に読んでいるんですか?

1人で読んでいるならいいんですけど読んでいるのが2人以上なら恥ずかしいので他の人には読ませないでください』」

8年の時を経て届いた手紙を思い思いに眺める卒業生たち。当時の校長はそんな彼らの素直さに助けられたと話します。

元校長兼浜みどりさん
「何かやろうと言ったら『やろう』と言って心がひとつになれる子どもたちだったんですよね。だから那覇小学校の開校にこぎつけた。久しぶりに会ってみたらこの子たちの優しさ、思いやりとかそういうものは何も変わっていないんだなと思いました」

糸嶺さん
「5年間いた小学校でそのまま6年生を迎えていたとしたらこういう友達とかも会えていなかったですし、こうやって友達の輪が広がったのはとても大きなことだと思います」

Q:那覇小学校の卒業生で良かったですか?
「良かったですね。一期生っていうのは誇りがありますし、新しい学校だけどこれからどんどん伝統になっていくんだなっていう、そのはじまりに立てている気がして光栄です」


小学校の最後の1年を特別な形で過ごした那覇小学校の第一期卒業生。8年越しのメッセージを受け取って、新たな一歩を踏み出します。