名古屋大学病院の小児外科で手術中の医療事故が複数発生し、今月9日から手術を停止していることが分かりました。

名大病院によりますと、小児科ではいずれも内視鏡を使った手術で、2年前、患者の健康な腎臓1つを誤って摘出する事故があったほか、今年に入ってからは死亡事故が発生しました。

これらについて病院は、外部委員を入れた事故調査委員会を設置し、原因を調べています。また、医師が薬の効能を誤解したまま手続きを行い手術した事例が、今月になって発覚しました。

病院は、これらを受け患者の安全と倫理上の問題があるとして、今月9日から小児外科での手術を停止していて、再開の時期は未定としています。丸山彰一病院長は「患者や地域の方々にご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げます。患者の安全を最優先に誠実に対応してまいります」などと話しています。