自分に出来ることは、実はたくさんある

そして植松さんは、子どもたちにこう提案しました。

「勇気を出して頼ればいいんです。勇気が必要です。
なぜなら、『え? そんなこともできないの? 』『そんなことも知らないの? 』って馬鹿にされるかもしれないから」

「でもね、そんなことする人たちは乗り越えたことがない人たちだから。乗り越
えたことがある人たちは、助けずにいられないから」


人を助けるにはどうすればよいのでしょう。
植松さんは “人を助けるのは意外と簡単、たった3つのことを知っていればいい”
と言いました。

人を助けるには「観察・予測・自分なら。3つを知っていればいい」と話す植松さん

1つ目は、「助けたい相手を勝手に観察すること」。
よく観察することが、すべての始まりです。

2つ目は、「勝手に予測すること」。
重たいものを持っていたら腰が痛くなるかもしれない。
両手が塞がっていたらドアを開けるのに困るかもしれない。
そうやって、この後どうなるかを想像するのです。

そして3つ目が、「勝手に自分ならどうするか考えること」。
体力に自信があれば荷物を持つ、そうでなければ誰かを呼ぶ、あるいは先回りしてドアを開ける。
自分にできることは、実はたくさんあるのです。