アメリカ軍キャンプ桑江で使用する飲料水について、有機フッ素化合物・PFASの濃度がアメリカ国内の基準値を上回る見込みだとして、アメリカ海兵隊が北谷町に飲料水の供給量を増やすよう求めていることが分かりました。
アメリカ軍キャンプ桑江では、基地内の浄水場だけで必要な水の量を確保できないため、北谷浄水場から年間およそ5万400立方メートルの飲料水が供給されています。

アメリカ海兵隊はキャンプ桑江内の貯水池を検査した結果、PFASの濃度がアメリカ国内の基準値を上回る見込みだとして、去年6月北谷浄水場からの飲料水の供給量を増やすよう県に要請しました。
北谷町と県、海兵隊などで協議を重ねた結果、町はことし7月、追加供給が2028年中に可能になる見込みだと海兵隊に伝達したということです。
追加後は年間およそ19万立方メートルが供給されることになり、これまでの4倍近い供給量となります。
一方、県内で検出されるPFASをめぐっては、アメリカ軍が基地への立ち入り調査を拒否し汚染源の特定に至っておらず、問題解決に協力しないまま日本側に供給を求めるアメリカ軍の姿勢は波紋を呼びそうです。
北谷町では元々、宅地開発などで水の需要が増えたことから給水安定化のための施設整備が予定されていて、その整備を通してキャンプ桑江への追加供給が可能になるということです。








