旧統一教会の田中富広会長が辞任することが、関係者への取材で分かりました。近く記者会見して、辞任を表明する予定です。

旧統一教会をめぐっては、今年3月、東京地裁が教団に対し「信者によって行われた不法な献金行為で甚大な被害が生じた」などとして解散を命じています。

教団側はこの決定を不服として即時抗告し、東京高裁での審理も先月に教団側が最終主張書面を提出して終結しています。

また、高額献金をした元信者らから献金の返金要求が相次いでいることを受けて、第三者の弁護士が、補償するかどうかを決める「補償委員会」を設置しています。

関係者によりますと、田中会長はこうしたことを区切りとして辞任を決めたということで、近く記者会見をして辞任を表明する予定です。

また、記者会見の際に、高額献金などの被害を訴える元信者らに対し、謝罪を表明することを検討しているということです。