去年6月、名護市の安和桟橋近くでダンプカーが歩行者と警備員を巻き込んだ死傷事故について、防犯カメラ映像の開示をめぐる裁判が那覇地裁で始まりました。

裁判は、名護市の安和桟橋近くでダンプカーが歩行者と警備員をはね、警備員の男性が死亡、歩行者の女性が大けがをした去年6月の事故の防犯カメラ映像をめぐり、大けがをした女性が個人情報保護法に基づいて映像の開示を国に求めているものです。

訴状によると女性は、事故の詳細を知るため去年12月、沖縄防衛局に対して自身の個人情報を含む防犯カメラ映像の開示を請求しましたが、沖縄防衛局は「保有を確認できなかった」として、映像を開示しませんでした。

しかし16日の裁判で国側は、一転して事故の様子を収めた防犯カメラ映像を持っていたことを認めました。

ただ「開示請求した女性と映像に映っている女性が同一人物」だとは特定できないため、個人情報保護法に基づく請求の対象にあたらないとした判断は正当だったとして、訴えの却下などを求めました。

国側はこの点について、開示請求を退けた今年1月の時点で、事故でけがをした女性が誰であるかをそもそも把握していなかったと主張しています。

次回の裁判は12月以降に開かれる予定です。