サトウキビの生産に携わる人たちが県庁を訪れ、生産や製糖業を安定させるための支援を求めました。
要請を行ったのは沖縄・奄美のサトウキビの生産者や製糖工場の労働組合など3団体の代表者らで、10日午前、県庁で池田副知事と面談しました。
全沖縄製糖労働組合の平田隆太委員長が池田副知事に要請書を手渡し、肥料価格の高騰に対する支援の継続や、生産を安定させるための対策など5つの項目を要請しました。
このほか今回の要請では、7月に大雨で深刻な打撃を受けた南北大東島のさとうきび農家に対して資材などの支援や、砂糖の需要拡大に向けた取り組みも求めています。
▼全沖縄製糖労働組合 平田隆太委員長
「汗水たらして作ったサトウキビからできた砂糖を味わっていただくという部分では、県の方にも側面的な支援をお願いしたところであります」
要請を受けた池田副知事は、財源の確保について「関係機関と連携して国に要請する」としたほか「県として引き続きさとうきびの生産振興に取り組んでいく」などと述べました。
全沖縄製糖労働組合によりますと、2024年度のサトウキビ生産量は前の年よりもおよそ26%多い76万8000トンで増産となりましたが、製糖工場においては、国内産糖交付金の引き下げや働き方改革に伴う3交代制への移行で人件費などのコストが増すなど、厳しい状況となっています。