今月1日、「笑気麻酔」と称して県内の若年層を中心に広まっていることが報告された「エトミデート」が、今月16日付けで指定薬物となった。

省令の施行は今月26日で、エトミデートを含む製品の製造、輸入販売、所持、使用が禁止される。

また、厚生労働省は、省令が施行される日の前日までの間であっても、無承認無許可医薬品に該当する蓋然性が高く、これらの販売などは法に違反する行為であるとして、違法ドラッグ販売業者に対し販売を止めるよう警告している。

エトミデートを含む製品が確認されていたのは沖縄県だけ(5月23日現在)で、沖縄の事例を契機に法規制されることとなった。

県警によると、今年2月ごろから交通事故や薬物事件の捜査中にエトミデートを含む危険ドラッグを発見するケースが増えていた。所持していた人の中には、意識が混濁したり、手足のしびれを訴える事例があったという。

確認されているのは、電子たばこで吸引できるリキッド状のもので、「笑気麻酔」と称してSNSを通じて10代から20代の若年層に広まっているとみられる。

県警は指定薬物となったことをうけ、今後取り締まりを強化する方針。