集大成の夏に向け、悩む時間が多かった拓斗さんを、影ながらに支えてきたのが、母の奈津美さんでした。

母・奈津美さん
「ひとり親で私立の高校に行かせられるかとか、不安もあったんですけど、もう2人で頑張ろうという感じで」
「親に心配をかけないようにということだと思うんですけど、本当に弱音を吐かない、本当に強い子だなと思って。私には自慢の息子ですね」
野球を始めた小学2年生のころから、その成長を一番近くで見守ってきた奈津美さん。

それまでは良く分からなかった野球のルールを勉強し、白球を追いかける息子をサポートしてきました。
「応援行けない場合に、『ちょっとスコアを送ってみて』『いや、わからんでしょ』って感じだと思うんですけど。だけど、一生懸命見て調べて」
(やっぱり気になる?)
「そうですね、どうだったかなぁと」

眞喜志拓斗主将
「野球の相談とか悩みとか、特に言うことはあまりないんですけど、まあでも隠れながら一番支えてくれているのは、一番身近なお母さんだと思うので」
「やっぱり自分が一番輝いている姿は、一番にお母さんに見せたいと思います」
卒業後は、沖縄を離れ、東京の大学進学を目指す拓斗さん。
母の目の前でプレーが出来る最後の夏。最高の結果で、これまでの恩返しを誓っていました。