今月、沖縄本島南部の南城市で初めてのブランド和牛が誕生しました。その名も「なんじょう和牛」。噛めば噛むほど旨味が出る和牛には、他にはない、特徴があります。
取材班が訪れたのは、城間畜産。愛情をこめて牛を育てているのは、城間皓司さん(31)と父の直彦さんの親子が営んでいます。
――なんじょう和牛ってどんな牛?
▼城間畜産・城間皓司さん
「7回から8回子どもを産んだ牛ですね」「長く生きている分、旨味があると思います」
なんじょう和牛は、経産牛。出産を経験したメス牛なんです。これまでは、繁殖の役目を終えると競りにかけていましたが、去年の5月から食肉用に育てることにしたのです
肉の生産のために管理される肥育牛は通常、2年間の肥育を経て出荷されますが、出荷される「なんじょう和牛」は、なんと10歳を超えています。

霜降り肉とは違い、脂身のサシと呼ばれる部分が少なく、噛めば噛むほど深い味わいが楽しめます。
旨味の秘訣は、エサ。トウモロコシや大麦などの肥料のほかに、夏バテ防止や食欲増進のためにビール粕を使用しています。