▽片岡千代さん(94)
「那覇は火の海だから、みんな、真っ赤に、空も真っ赤になっていたんですよね。そこで呆然としていたけど、おばあさんたちの所へ引き返そうとしたときに、母と父が名前を呼ぶもんだから… 初めて3人、親子で会ったんですよ。そのときの感情、なんとも言えなかったですね」

生きて再会を果たした家族。地上戦の前に熊本へ疎開し、終戦を迎えました。

燃える那覇の街(沖縄県公文書館所蔵)

▽片岡さんの孫(小5)
「生きていることが凄いんだなと思った」

▽片岡さんの娘
「やっぱり辛いから、今までは絶対話したくないというのはあったと思うんですけど」「こういう凄い体験をしていたということ、聞けてよかったです」

14歳の少女が体験した戦争の恐怖や辛さ。80年たった今も、消えることはありません。

▽片岡千代さん(94)
「(今まで)平穏に暮らしていたのが、1日で、みんな離れ離れさ」「怖さは残っています。逃げるときの押し合いへし合い、壕に入ろうとしたら入れない。みんな。あんなだったんですよ」

「同じ経験をさせたくない」初めて10・10空襲の経験を語った片岡千代さん

「自分たちがしたことを、またと、させたくないから」

「戦争というのは、両方ともあれさ、勝っても負けても、両方とも犠牲者出るんだから、今の若い人がそれを認識して、もう戦争が起こらんように、平和に暮らしたいさ」