80年前の10月10日。空襲によって那覇の空は真っ赤に染まり、街は3日3晩燃え続けたといいます。

「沖縄戦の始まり」といわれる10・10空襲から80年。当時14歳だった女性が、今回初めて、辛い記憶を人前で語りました。

初めて他人に語る 10・10空襲の体験

空襲で焼き尽くされた那覇の街並み

▽片岡千代さん(94)
「那覇が焼けたのを見たときは、なんとも言えないで、自分の家はどこにあったのか、それもさっぱりわからない」

1944年10月10日。米軍の爆撃機が沖縄・奄美の島々を攻撃した「10・10空襲」。

那覇市の9割が焼失し、街は壊滅状態になりました。

当時14歳だった片岡千代さん。

今年初めて、人前で戦争体験を語りました。

14歳で10・10空襲を経験した片岡千代さん(94)

▽片岡千代さん(94)
「80年あまり、こんな話をしたことはないんですよ。きょう初めてこんな話をするので、兄妹もみんな私の話、聞いたことないんですよ」