公判の終盤になるとワシントン被告は、自ら署名した調書に基づく検察官からの質問に、「(署名した)状況は覚えているけど、検察が完全に私の言いたいことを完全に理解していたとは思えない。(自宅に連れ込んだことに)性的な目的はなかった」などと答えた。

具体的な行為についても、取り調べ時には話していたとされる行動を「覚えていない」と話す場面が目立った。

第3回公判を傍聴した人

第3回公判を傍聴した人

「自分のやったことの罪の意識がこれっぽちも感じられない。(前回公判で)少女の発言も聞いているはずなのに、この子の痛み、悲しみも何も伝わってないんだな、って」
「言ってることが全部矛盾だらけで、都合の悪いことは“わかりません”“覚えてません”と自分の弁護だけに走るから、ひどいなって」 

「被害女性と言っていることが違うし、詳細な内容も気持ち悪い」

第3回公判を傍聴した人


「そもそも隠蔽していたこととか、今同じことが起こっても女性の権利が守れない、大事なことを守れないこと」「日本とアメリカとの関係において同じことが起こったときに(女性を)守れないことが、本当におかしいことだと思う」

次回の法廷は10月25日に開かれ、論告求刑などが予定されている。(取材 愛久澤力也・宮城恵介・神里晏朱)