おととい震度6強の地震があった青森県八戸市では、高架下の橋脚が大きく破損していることが分かりました。また北海道・三陸沖後発地震注意情報の発表で観光への影響が広がっています。
JR八戸線、本八戸駅と小中野駅の間の高架前に来ています。おととい発生した地震の影響で、高架の橋脚の上部、橋げたとの接合部分のコンクリートが大きくはがれ落ち、鉄筋がむき出しの状態となっています。また、上にある欄干、こちらも大きくコンクリートがはがれ落ち、隙間ができている状況です。
現在、高架下では、JRや工事の関係者が調査の作業を行っていますが、現時点で被害の箇所は20か所に及んでいるということです。
この影響でJR八戸線は八戸駅から久慈駅の間で運転見合わせとなっていて、再開のめどは立っていません。
そして、高架下にある道路、こちらには規制線が張られていて、現在も通行止めとなっています。沿線には学校などもあり、通学や通勤で利用する人も多いようで、今後の生活への影響が心配されます。
報告
「地震の影響で数十メートルにも渡って地面が大きく裂けています。内部の砂利が見えている状態です」
八戸港ではターミナルの敷地内の地面に亀裂が起きていて、コンテナが移動できない状態になっています。災害の爪あとが色濃く残るなか、徐々に日常生活を取り戻しだしています。
報告
「八戸市の中学校ではきょうから登校が再開されましたが、北海道・三陸沖後発地震注意情報が発表されていることから、地震に気を付けながらの生活が始まります」
臨時休校となっていた市内の小中学校は、ほとんどがきょう再開しました。
一方で観光への影響は続いています。繁華街の飲食店では被害が出た建物や内部の片付けに追われています。さらに今後1週間は震度6強クラスの地震が起こる可能性が平常時よりも高まっていることから、別の懸念も出ています。
イサバのかっちゃの店 肴町のらぷらざ亭 小笠原美千代さん
「(Q.キャンセル相次ぐのは?)3・11以来です。にぎわいが戻ると思います。がんばります」
JNNのまとめでは、今回の地震によるけが人は青森・北海道・岩手であわせて52人となっています。
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