▽特別授業
「洋服を着た状態で ”泳ぐ” のではなくて、助けが来るまで ”浮いて待つ”。みなさんに今日おぼえてもらうのは、浮いて待つこと」

水難事故による犠牲を減らそうと、対処法を子どもたちに教えるボランティア団体が沖縄県内で活動している。その名も「UITEMATE」。どういうことなのか。この団体の特別授業を取材した。

那覇市の小学校で開かれた水泳の授業。子どもたちは水着ではなく、洋服を着ていた。

服を着たまま泳ぐ「着衣泳」を教えるのは、仲村翔さん。消防士でもある仲村さんは、11年前にボランティア団体を立ち上げ、県内の小中学校などを回り、水難事故を防ぐための特別授業を行っている。

▽UITEMATE沖縄・仲村翔代表
「沖縄県では過去5年、交通事故の死亡者数よりも水難事故の死亡者数が圧倒的に多くて、水難事故防止教育というのはすごく大事なことだと思っています」

近年、県内で増加傾向にある水難事故。2023年は、過去最も多い169人が事故にあい、死者は59人にのぼった。