防災士の夢を諦めなかった理由 それは大切な妹の存在

比嘉夏希 さん

「妹に障がいがあって自分で勉強してそれを応用して考えたら助かるかなって思った」

夏希さんの妹・梨乃さんは、災害時に介助が必要な医療的ケア児。日常的に車いすや医療器具を使っています。今月3日、沖縄地方に津波警報が発表された時、夏希さんは妹の避難の準備をしながら不安で仕方ありませんでした。

自動車避難に伴う渋滞です。夏希さんは、沖縄市の中でも津波災害警戒区域に住んでいて、津波発生時に妹の避難が遅れてしまうことを危惧しています。

比嘉夏希 さん
「(道が)でこぼことか車いす押しても行けないし、津波のときみたいに車が渋滞していたら避難も手遅れになっちゃう」
(Qそういった状況は今みんなに十分に知ってもらっていると思う?)
比嘉夏希 さん
「ううん。ほとんどの人が普通だからそんなことは、みんな自分のことを優先しちゃってるから。みんなも、障害のある子たちが困るから車は置いて避難しようって思ってほしい」

いざというときの徒歩避難を想定して、夏希さんは、日ごろから避難ルートを歩いています。自分に歩ける体力があるか、道路上に障害物がないか、何回も観察するのです。