日本政府の対応に疑問

また今回の事故をうけて、アメリカ側が改定したとされるマニュアルについても疑問を呈しつつ、最も問題だったのは日本政府の対応だといいます。

「安全対策マニュアルを作ったというのであれば、そのマニュアルを作らなければいけなくなった原因、つまり『事故原因はこうでした』というところか話は始めてもらわないと、最初の段階の話は説明しないでおいて「3段階の安全マニュアルから大丈夫です」と言われても到底信用できないということ」

説明を行う木原大臣

Q飛行再開するのであれば、政府はどういった対応が良かった?
「木原防衛大臣などは『これまでにない詳細な説明を受けた』という風に言っていますので、それが本当であれば、米政府が持ってる情報と日本政府が持ってる情報は同じである可能性はあると思う。でもそれを日本国民に伝えるかというと、両政府とも曖昧にして言わない。私は、間に入っている日本政府の対応というのが一番これまずいと思っていまして、『米政府に言われたから言えない』ではなく『国民に説明するために最低限必要なことだけは話したいので、どこまでだったら話せるか』ということを米側と詰めた上で、飛行再開の話に繋げていく必要がある」

「それが結局は『日米は分かっているけれど国民は分からない』と、そこで疑わしいのが『本当に防衛省・日本側は米側から納得のいく説明を受けてるんだろうか』というのが疑問。とても残念なことに、米側が『安全だと言ってるから、安全だろう』とそういった推測のもとで『飛行再開しますよ』ということを沖縄県に言っている、そんなことも疑わしく感じる」

これまでも重大事故を起こしてきたオスプレイ。半田さんは飛行再開への不安を拭えない国民の安心より、アメリカに右へならえの姿勢を優先させる日本政府に対して、苦言を呈します。

「一体大事なのは米政府の意向なのか、国民の安全なのか、どっちなのか。政府はどこを向いて仕事しているのかと、そこを問いたい」