米軍がオスプレイの飛行停止措置を解除したことを受け、普天間基地を抱える沖縄県宜野湾市の松川市長は、県民の不安が解消できるよう説明を求めたいとの考えを示しました。
米軍は9日、去年11月に屋久島沖で発生した墜落事故を受け、全世界で飛行を停止していたオスプレイについて、飛行停止措置を解除すると発表しました。
一方で、事故の原因については「特定の部品の不具合」としていて、具体的に機体のどの部分に問題があったのかは明らかにしていません。
木原防衛大臣は、アメリカ側の説明や安全対策は合理的であると飛行停止措置の解除に理解を示しましたが、説明を受けたという事故原因の詳細については、アメリカの法律上の制限があり、公表できないとしています。
沖縄県内では、関係自治体への説明などを経てオスプレイの飛行が再開される見通しで、県民からは不安の声があがっています。
宜野湾市民
「オスプレイは低く近く感じるので、家の上は飛んでほしくない」
「事故原因をきちんと公表してもらいそれがどんな風に改善されたのか、しっかりと説明していただかないとみんな納得しないのではないか」

【宜野湾市・松川市長】
「不安がつきないというのは市民・県民も一緒だと思いますので、その不安が少しでも解消できるような説明があればと思います。」
松川宜野湾市長は、防衛省からの説明を受けたうえで対応を検討するとしていて、飛行再開については「これまで以上に機体の整備などをやっていくよう申し入れたい」と述べています。