外来機が相次いで飛来している嘉手納基地で、深刻な騒音被害の実態を把握しようと、基地周辺の住民が航空機の飛行状況などを調査しています。

この調査は嘉手納町内の住民でつくる「嘉手納町基地対策協議会」が航空機の運用状況を把握しようと、2008年から毎年1回実施しているものです。

3月6日は午前8時から、嘉手納基地を見渡す展望台で離着陸の時間や機種、発生する騒音のレベルなどを町の職員とともに調査しています。

嘉手納基地ではFー15の退役に伴い外来機の飛来が相次いでいて、沖縄防衛局の調査によると去年1年間の離着陸回数は5万1127回と過去5年で最も多くなり、周辺自治体で騒音の苦情件数も増加しています。

しかし、7日は県立高校の入学試験に合わせて飛行が自粛されたため、戦闘機の飛行は見られず、午前8時から10時までのおよそ2時間は偵察機や給油機など5機が離陸するに留まりました。

この調査は午後8時まで続けられ、データを取りまとめた上で基地被害の実態解明や関係機関への要請などに活用されます。