全国高校ラグビーに2年連続4度目の出場を決めた大分東明。大会では実力が評価され、初のシード校に選ばれています。目標はベスト8以上――上位進出が期待されるチームを取材しました。

県予選決勝でライバルの大分舞鶴を61ー21で圧勝し、花園出場を決めた大分東明。今年はセンバツや国体で強豪校と対戦し、経験を積み重ねてきました。実力を評価され、今回の花園で初のBシードに選ばれました。

大分東明ー尾道(大分市・12月3日)

12月上旬には同じシード校の広島県代表の尾道と練習試合を大分市内で行い、4トライを奪うなど26ー26の引き分けに。互角の戦いを繰り広げました。

LO嶺和真主将

(LO嶺和真主将)「Bシードは周りから期待される分、選手たちに重圧があると思うのでそういうプレッシャーにも負けないようにこれからあと2週間、しっかり準備して花園に臨みたい」

素早くパスを回しフィールドを広く使って攻める展開ラグビーを担うバックス陣は、ウイング・田中(1年)やフルバック・下川(2年)ら下級生も多い中、副キャプテンの大村が統率します。

BK大村征真

(BK大村征真)「10番から15番まで全員が同じくらいのスキルでどこでもできるくらいパス・ラン・キックができているので、フォワードとバックスの一体感を軸に頑張っていきたい」

バックスの中心は身長190センチを超える高校日本代表候補のフィジー人のイリエサ(2年)。さらにフォワードのシミオネ(2年)やイオセフォ(2年)と3人の留学生が恵まれた体格と身体能力でビッグゲインを生み、東明の“エンジョイラグビー”を体現します。

No.8ガロビィ・イオセフォ

(No.8ガロビィ・イオセフォ)「ボールキャリー、オフロードパス、真剣に練習しました。花園を楽しみにしています」

フォワードはスタメンの平均体重98キロと例年以上。中でもU―17日本代表候補に召集されたプロップ・平山風希(2年)は体重120キロの突進で相手をなぎ倒します。

PR平山風希

(PR平山風希)「ボールをもらう立ち位置や相手のスペースを見ることを意識してやっています。自分のプレーを100パーセント出して勝ちに貢献したい」

フォワード、バックスともに総合力が高く一体感のある今年の東明ラグビー。ベスト16の壁を越え、チーム史上最高のベスト8以上を目指します。

(LO嶺和真主将)「みんなが見て楽しいラグビーをしたいと考えています。目標としてはベスト8以上で絶対に行くと決めている。一つでも油断するところがあれば足元をすくわれると思うので全力を尽くして勝っていきたい」

“エンジョイラグビー”の新境地を開けるか。シードで臨む初戦は12月30日、仙台育英(宮城)と黒沢尻工業(岩手)の勝者を迎え撃ちます。