外国人観光客がコロナ禍前を上回る勢いで急増しています。大分県内の中でもインバウンドが多い別府や湯布院に続こうと、臼杵市では新たな観光ツアーをつくる試みが始まりました。
「USUKI ベニュー」とは
臼杵市中心部にある老舗しょうゆ店には、商品を品定めするツアー客の姿がありました。みなさんは大手旅行代理店の関係者や、県内の学校で働く外国語指導助手たちで、臼杵市が企画した新たな観光ツアーの実証事業に参加しました。

今回、市が立案した観光コンテンツの名前は「USUKI ベニュー」で、直訳すると「臼杵会場」と言う意味です。今の観光資源に加えて臼杵で活躍する「人」、それに「特別感」を組み合わせたツアーを目指すもので、ターゲットはもちろん外国人観光客です。
(臼杵市産業観光課・桑原友美さん)「臼杵市としても外国人観光客の取り込みは重要です。別府・湯布院が多いので、少し足を伸ばして臼杵まで来てくれるような魅力あるコンテンツを作っていくことが大事」

今回の実験では「体験」に焦点を当てたコースを設定しています。ツアー客は寺で住職から座禅のコツや心構えについて学んだほか、老舗の着物店では思い思いに選んだ柄の和服をレンタルするなど、日本の伝統や文化に触れていました。