大分県の北部、西部を襲った記録的豪雨から4日。被災地では13日も行方不明者の捜索や復旧作業が進められています。

中津市の山国川では7月10日、近くに住む会社員・奥知恵美さん(58)が氾濫した川に流されたとみられ、行方不明になっています。警察や消防などは13日も100人態勢で行方不明になったとみられる地点から下流域を中心に捜索を続けています。

県によりますと11日の捜索で見つかったスマートフォンは奥さんのものと確認されたといういうことです。一方、山国町では大規模な土砂崩れが発生しています。

(伏見勝之カメラマン)「沢を下ってきた流木が集落を破壊しています」

(地元の人)「土砂が来た時ここのおじさんは2階に居たそうで助かったそうです」

被災地では自宅の損壊や道路の寸断で住む場所を失った人も少なくありません。

日田市と中津市では豪雨から4日たった今も22世帯37人が避難所で過ごしています。

(避難している男性)「杉の木が刺さったので住めない。もう多分ダメだね」

男性は夫婦で避難所に身を寄せています。自宅がある集落には大量の土砂と倒木が流れ込み、男性の自宅も被災。住める状況ではなくなりました。

(被災した男性)「カラ元気出して気丈にしているけど…ここで公民館に何日かどんくらいになるかわからないけど、ちょっとお世話にならないといけないと思っている」