シカやイノシシなどによる大分県内の農林水産被害額は昨年度1億5千万円で統計開始以来、最も少なくなりました。

28日は鳥獣被害の防止に向けた県の対策本部会議が開かれ、昨年度の実態や今年度の取り組みが報告されました。

シカやイノシシ、サルによる県内の昨年度の鳥獣被害額は前の年より1200万円減って1億5千万円でした。これは、統計開始以来最も少なく、最多だった1996年の4分の1に留まっています。

(県鳥獣被害対策本部会議・佐藤章本部長)「皆さんのご協力によって駆除についても過去最多となる頭数まで結果を伸ばすことができています」

捕獲頭数はイノシシが4万2千頭で過去最多を更新し、シカとあわせた捕獲数は全国トップレベルとなっています。

県は地道な取り組みの成果が出ているとして、今年度も捕獲技術の向上やジビエの消費促進などを進める方針です。